乳がん

乳がん

乳がんってどんな病気?

<統計>

福井県の乳がん患者数は、この20年間で約2倍に増加しています。平成20年では371人と大腸がんに次いで2番目に多いがんとなっています。年齢は40~60代が多くなっていますが、30代以後どの年代でも見られます。

<原因>

乳がんにかかりやすい人には、初潮が早い、閉経が遅い、月経周期が短い、出産未経験、遺伝などの危険因子があります。また閉経後の肥満や喫煙、飲酒、運動不足なども注意が必要です。しかし、当てはまる項目が多い人が必ず乳がんになるというわけではありませんし、ゼロだからといって、絶対大丈夫とはいえません。誰もが乳がんにかかる可能性があります。

<乳がんの特徴と症状>

乳がんは性質のおとなしいがんが多く、手術や薬物療法も良く効いて治りやすいのが特徴です。しかも、科学的な根拠に基づいて、手術、放射線、ホルモン剤、抗がん剤、分子標的治療薬など様々な治療を組み合わせて、個別の患者さん毎に最も適した治療を行う個別治療が進んでいます。

しかし、初期の乳がんには体調が悪くなるなどの全身の症状はほとんどありません。乳房のしこりや乳頭からの分泌物、皮膚のへこみなど、自分の乳房に関心を持っていないと気付かないことも多く、気付いた時にはかなり進んだ状態になっていることもあります。

そのために、定期的な自己検診と乳がん検診が必要です。

市町で行われる乳がん検診について

乳がん検診の対象者 40歳以上
受診間隔 2年に1回

主な検診内容

問診 受付で問診表を記入していただき、検査着(ケープ)を羽織っていただきます。問診票には現在の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況などを記入していただきます。
視触診 受付時に書いていただいた問診表をもとに、胸のしこりやひきつれなどがないか確認します。特にマンモグラフィーで撮りにくい場所である乳房の上内側と辺縁、しこりとしてうつりにくい乳房の下側、わきの下もていねいに触って調べます。もし胸の痛み、しこり、違和感など気になる症状があれば医師に伝えてください。
マンモグラフィー 機械の中央にあるプラスチックの板で乳房を圧迫して撮影します。50歳以上の人は左右の胸をそれぞれ斜め方向の2枚、40歳代は上下方向を併せて計4枚撮影します。胸の痛みは人によって異なりますが、乳房の張っていない柔らかい時期(月経終了数日後)に受診すると、痛みも多少軽減されます。乳房を挟み込んで平らにするのは、乳腺の重なりを避けて、少ないX線で、乳腺を鮮明に撮影するためです。でも、あまりに痛い場合には、撮影をしている技師にその旨を伝えてください。乳がん検診では資格を有する放射線技師と医師が行っていますので、安心して受診してください。
検査終了 視触診とマンモグラフィーの結果を併せて約1カ月ほどで検査結果をお送りします。結果が判明するまで時間が少し長くかかりますが、検診マンモグラフィーの読影資格を持った医師二人が、慎重に読影するためです。

<福井県の乳がん検診の現状>

2010年度の福井県における市町の乳がん検診の結果では、受診者数は19,130人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は2,105人(要精検率11.0%)、この中で精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は1,945人(精検受診率92.4%)、この検診を通してがんを発見された人の数は103人、その割合は0.54%でした。

乳がん検診を1万人が受診すると、1,100人が一次検診で「異常あり」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるよう判定されます。しかし、実際に精密検査を受けた人は1,100人中924人で、その中から54人に乳がんが発見されたという割合になります。

<乳がん検診はなぜ2年に1回なの?>

多くの乳がんの進行は比較的ゆっくりで、2年に1回でも毎年受診するのと同様の効果があることが確認されています。また限りある予算の中で、できるだけ多くの方に受診してもらうためでもあります。日本よりもはるかに乳がん患者さんが多い欧米でも2~3年に1回の検診を薦めています。



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